先日紹介した子供向けにプログラミングを教えるの記事でも紹介したCoderDojo(コーダー道場)を東京で開催しているCoderDojo Tokyoにお邪魔してお話を伺ってきました。
CoderDojo Tokyoは下北沢オープンソースCafeで2012年4月頃から開始したそうです。これまでに数十人の小中学生が参加しており、毎週日曜日に開催しています。
今後自分の子どもにもプログラミングを教えてみたい!という方はぜひ参考にしてみてください。
CoderDojo(コーダー道場)とは?
まずは、CoderDojo(コーダー道場)についてご紹介します。
CoderDojoとは2011年6月アイルランドに始まった子ども向けにプログラミングを教えるコミュニティを作ろうというムーブメントで世界中の道場が載っているページを見ると、22ヵ国で128ヵ所の拠点があります。
また日本でこのページに載っているのは、下北沢オープンソースCafeで開催されている「CoderDojo Tokyo」、沖縄の「CoderDojo Okinawa」、東京都西東京市にあるひばりヶ丘での「CoderDojo Hibarigaoka」の3箇所でした。
他にも和歌山県の串本町ではCoderDojo Kushimoto、福岡ではCoderDojo Fukuokaが11/4(日)に開催するそうです。
[追記]CoderDojo Asahikawaも活動中です!
このように、日本でも東京だけでなく全国各地に広がっています。
CoderDojo Tokyoに行ってきた
ということでCoderDojo Tokyoが開催される下北沢オープンソースCafeに行ってきました。
下北沢オープンソースCafeは下北沢駅から徒歩7分程度のところにあり、普段はコワーキングスペースとして利用されています。コーダー道場だけでなく、普段からさまざまなイベントが開催されているとこのことでした。また、図書室がありリブライズのサービスを使って実際に本を借りることもできます。
CoderDojo Tokyoは小中学生が参加でき、子供の参加費は無料で、同伴する保護者のドリンク代だけがかかります。持ち物はノートパソコンだけになっているので、気軽に参加できる環境です。また、先生はボランディアで運営されています。
中に入ると、会場はこの写真のようになっており、大きなモニターがあるのでとても学習しやすい環境になっています。
基本的に約1時間の講座が行われており、参加者の子供が何を勉強したいかに応じて班分けをしているそうです。その日勉強する内容を決めたら、先生がついて教えていくことになります。
勉強する内容は、小学校低学年の場合はブロックを組合わせて簡単にプログラミング体験ができるScratch(スクラッチ)を使い、高学年ではHTMLやJavaScriptについても学習します。その他お子さんが学びたいものがあらかじめ決まっていればそれにも対応しているので、すでにiPhoneアプリの開発にも取り組んでいる小学生もいました。
実際の道場ではこんな様子で行なっています。先生(メンター)もたくさんいるので、よくわからない子供でも気軽に相談できる環境にあるなという印象を持ちました。
お子さんごとに名簿のようなものがあり、参加するたびに前回どこまで学習したのか、今回どこまで学習できたのかを記録するようになっています。そのため、教える側もどこまでわかっているのかを理解した上で教えることができるようです。
インタビュー
CoderDojo Tokyoの運営者であり、下北沢オープンソースCafeのオーナーでもある河村さんにお話を伺ってみました。
ーCoderDojo Tokyoをはじめた経緯を教えてください。
もともとCoderDojoの取り組みは知っていました。その上で2012年3月にその話を聞いた時に、まだアジアでやっている国がどこもありませんでした。そこで日本で最初にやろうと思ったのがきっかけです。
また、下北沢オープンソースCafeはコワーキングスペースとしてはたくさんの人がすでに来ていて、来ている人の子供も大きくなっていたので、最初からニーズかあるのではないかと思っていました。
ーCoderDojoではどんな方の子供にプログラミングを教えているのでしょうか?
もともとはコワーキングスペースに来ている人の子供が多かったです。また、Facebookでも募集しているのでそれを見て来る方や、以前に新聞に取り上げられたのでその記事を見て来る人もいます。
他には、私が中学校の授業で教えたりしているので、地元の子供も来ています。
ーどんな方が先生(メンター)として教えているのでしょうか?
コワーキングスペースに来ている人が教えています。 この人たちはもともと教えるために来ているのではないので、自分の仕事をしたり、一緒にプロジェクトをやる人がボランディアとして教えている状況です。
ー全国にもCoderDojo動きが広がっていると思いますが、今後どのあたりが課題になるのでしょうか?
メンター(先生)と子供の両方を集めることが課題になっていくと思います。
まず、CoderDojoに興味を持つパターンとしては2つあり、1つ目が子供を持つIT関連の仕事をしている人で、2つ目が教育関連のことをやっていてプログラミングを学ばないといけなと思っている人です。前者ではメンターを集めることは比較的簡単ですが、子供の確保が難しくなってきます。後者の場合は、子供とのつながりはあってもメンターの確保が難しくなってきます。
ですので、メンターをやってくれるIT関連の人たちが自分のまわりの子供(親戚や自分の友達の子供)を巻き込んで参加してくれるのが理想だと思います。
実際に会場まで伺って、熱心に学ぶ子供たちの様子が印象的でした。
これからの展開が楽しみですね!
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